日本に在留している外国人の中途採用や外国人留学生を卒業後新卒採用する場合などは、外国人がある程度日本語の能力を身に付けていることを期待します。
外国人の日本語能力は、日本での滞在歴が長ければ、日本語の日常会話は上手になりますが、読み書きについては個人差が大きくなります。
母国語で漢字を使わない外国人が日本語の読み書きをマスターするのは難しく、会話は日本人と同じように可能でも読み書きはできないということも少なくありません。
一見、日本語の読み書きが必要ないように思える業務でも、以外と日本語の読み書きを必要とする場合も多いのです。
(1)日本語能力試験2級を目安にする
読み書きを含めた日本語能力の判断基準としては、日本語能力検定試験の
何級を所持しているかを参考にすることができます。
日本語能力試験は、外国人在住者に知名度が高い、日本語を母国語としな
い人を対象とした日本語能力の公的検定試験です。日本語能力試験には1
級から4級まであり、1級を持つ方はほぼ日本人と同じ感覚で接することがで
きます。
2級は一般的な会話と読み書きができるレベルで、一般的な業種であれば、
2級を所持していれば実務上問題ないレベルと言えます。
3級以下の場合は、日常業務で日本語の使える即戦力として期待するのは
厳しいかと思われます。
(2)ペーパーテストを実施する
日本語能力検定を受けていなくても充分な日本語能力を持つ外国人の方も大
勢います。
そこで、あまり難しいものではなく、小学校低中学年の国語ドリルを利用して簡
単な日本語の筆記試験を実施することも検討できます。